労働災害保険
近年、使用者に対し、安全配慮義務の履行を怠ったために事故が発生したとして、損害賠償を請求する訴訟が多くなっています。労働災害保険は、事業主(特別加入者に限る)及び労働者の業務上災害、通勤災害の休業・障害・死亡について、労災給付が支給された場合に保険金が支払われる労災保険の上乗せ制度です。民事訴訟に対する企業防衛の一環として注目されています。
労働災害保険のQ &A
- ①加入できる事業主は?
- 労働保険事務組合に事務処理を委託している法人または個人事業主です。
- ②保険制度の仕組みは?
- 契約期間は1年間で、仕組みは原則として労災保険制度を準用しています。
- ③経営者のメリットは?
- ●保険料は全額損金扱いです。また支払われる保険金は課税所得とはなりません。
- ●保険料の割引制度があります。その年度の保険料が10万円以上で過去3年間の継続加入で、かつ保険金の請求が無い場合に翌年度から割引が行われます。
- ④保険の運営は?
- 一般社団法人 全国労働保険事務組合連合会が開発・運営しています。支払い準備金も十分に用意されています。ご安心ください。
- ⑤請求の方法は?
- 保険金の請求は、所定の請求書に労働者死傷病報告、労災給付の給付請求書、支給決定通知書等のコピーを添付していただきます。